【報告】MCシンポジウム管理実践報告③ 部署の課題をチームで共有する(MCチャート) 発表者によるパネルディスカッション

管理実践報告③ 部署の課題をチームで共有する(MCチャート) 発表者によるパネルディスカッション

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MCチャートのカード枚数を抑えるのが鍵?

日本赤十字社医療センター ソルステインソン:名古屋第二病院の発表は、プランが具体的で、「最初にここまで具体的に計画を立ててしまうとその後が楽なんだ」ということがとてもよく伝わってきて、ぜひ参考にしたいと思いました。
当センターは、MCチャートの画面を埋めるのにみんな精一杯で、そこができあがると、その後は手放しになってしまう感じがあり、そこをフォローするところが課題だと思っていました。「ここを開けるとこんなものがあるよ」というところまで丁寧にやっていかないといけないな、と思いました。本当にありがとうございます。

日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 太田:ありがとうございます。実は当院も、各部署のチャートは、カードの枚数が他の施設に負けないぐらいたくさんあります。今回は新プロジェクトで、最初からカードの枚数を抑えるということを意識したため、もしかしたらそこがうまくいった秘訣かもしれません。1枚のカードが済んだら次のカード、というように優先順位を決めてやっていきましたが、やはりカードが少ないと負担感も少ないような気がしています。ただ、頭の中にはたくさんやりたいことがあるので、それをなんとか見える化して表現しようとすると、どうしてもカードの枚数は増えていってしまいますよね。当院も同じ悩みを抱えています。
日赤医療センターの場合、「人材育成教育」という大きなビジョンがそもそもあるので、そこにどうやって辿り着くかというプランを立てようと思うと、カード数が多くなるのはやむを得ないことなのかなと思って聞いていました。

師長同士の横の連携・対話のための取り組み

石巻赤十字病院 奥田:皆さんの発表を聞かせていただき、当院がこの先どのように目標管理を進めていくかを考えるにあたって非常に参考になったと思います。また、当院は課題の可視化が足りていないなと常々思っていましたが、皆さんの発表から改めて、やはりその部分が足りていないということを実感しました。
当院では、副部長が、師長との対話をすごく大事にしながら進めていこうと活動をしています。ただ、PDPの発表でもありましたが、師長さん同士がお互いに助け合いながら活動をなさっているところもあるんだと知りました。そうした施設でも、おそらく最初の頃は、管理室や副部長と師長との対話から始まって、少しずつ師長さん同士の対話へと広がっていったのではないかと思います。工夫されたことや、どのようなプロセスがあったのかについて、お教えいただけたらうれしいです。

日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 太田:師長同士の連携については、日赤医療センターでは、何か取り組まれていますか?

日本赤十字社医療センター ソルステインソン:当センターではIT環境の限界などから、他部署のチャートを見ることができなかったりして、師長同士がサポートし合ったり、MCチャートについて情報交換をしたりということはなかなか難しい状況です。時間的な制約などもあり、結局は看護部と各部署の管理者とで取り組んでいる状況です。まずはIT環境をなんとかしたいと思っています。

日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 太田:信州大学の三橋さんは、取り組まれてまだ2年ぐらいだと思うのですが、師長同士の横でのやりとりは何かなされていますか?

信州大学病院 三橋:当院でも、なかなか師長同士の横のやりとりに展開できなかったように思います。MCチャート自体は、他部署の閲覧ができるようにはしてあったのですが、見ている人は見ているが、見ていない人は見ていない、という状況でした。同じような課題を挙げている師長さん同士が、自発的に話し合ったりしてくれればいいな、とは思っていたのですが、管理室がどこまで部署間のやりとりを後押ししたほうがいいのか、というのも迷っており、今のところはまだまだ進んでいません。

日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 太田:当院は師長会といって、管理会議とは別に師長同士が勉強する会を月に1回設定しています。そこで、年に3~4回、各部署のMCチャートをみんなで持ち寄って相談する、というグループワークをやっています。この前、2023年の2月の師長会では、1年間の取り組みについて発表を行ったのですが、師長たちには事前に「ワクワクする内容を発表してください」とお願いしてみました。すると、師長さんたちから、1年間に取り組んだ素晴らしい発表がたくさん出てきたんです。運営部は実はそうした取り組みを把握できていなくて、その発表を聞いて初めて「こんな素敵なこともやっていたんだ」と知ったところは、反省点でもありましたが、やはり師長さんがこんなに素敵な取り組みをしているのだから、MCチャートでいいんだ、と改めて感じました。意図的にグループワークの機会を設けたというところが良かったのかなと思いました。

信州大学病院 三橋:師長同士の勉強会をされているということですが、そこに管理室はどのように関与されているのでしょうか?

日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 太田:副部長が一人ずつグループの中に入り、グループワークや師長同士の情報共有の様子を一緒に聞いている、という感じです。副部長もその輪の中に入ってはいますが、あえてコメントをあまりしないようにして関わっています。

 

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