循環器内科の副部長と師長のやり取りのまとめとポイント

話し合いのまとめ

「師長に管理室の意図が十分に伝わっていない」と感じた副部長は、まず管理室としてその部署に目指してほしいことは何か、ということをしっかりと語りました。
また、目標は看護部が記載したとおりでなくても、スタッフにわかりやすい表現に書き換えてもよいと話しました。

これにより師長は、「この面談の場では、自分が考えていることや思っていることを副部長にきちんと聴いてもらえそうだ」と感じ、自分たちがやりたいことを伝えてみようと考えました。
師長は、自分がこの病棟をどんな病棟にしていきたいかを副部長に話しました。しかし、その内容はとりとめがなく、副部長にとってあまり伝わりやすいものではありませんでした。
そこで副部長は師長に、事実に基づき具体的に話すことを促しました。

師長はこの副部長の言葉により、主語を明示しながら「どのような状況を見て何を思ったのか」と具体的に語ることの重要性を思い出しました。
そうした点に気をつけ、テーマを絞って話をすることで、師長は自分の思いが「スタッフの経験年数に関わらず、お互いできることを尊重しながら、共にケアができる病棟」というものであることを認識し、副部長にもその思いがしっかりと伝わりました。

このやり取りによって、共に「より良い目標」について前向きに話し合うことができるようになり、互いに「心不全患者が増えてきたときに対応できるチーム(病棟)になる」という目標で合意することができました。

副部長が気をつけたこと

面談の際、師長と建設的に対話するために副部長が心がけたポイントは、以下のようなものでした。
・師長と対話的に話し合い、お互い心から納得できる目標に落とし込む
・師長に「思ったことは何でも話していい」と伝える
・目標は誰が見ても同じように把握できる表現にする
・「お互いの思いは話し合ってみないとわからない」と肝に銘じる

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