文部科学省委託事業(2015~2017年度)

看護管理者の院内継続教育の推進

日本赤十字社医療センター看護部では、文部科学省の「成長分野における中核的専門人材等の戦略的養成の推進」事業の委託を受け、2015~2017年度の3ヶ年に渡って看護管理者の院内継続教育プログラムの開発に取り組んできました。本研究会は、その取り組み・成果・ネットワークを引き継ぐ形で、看護管理者の継続的な学びを提供していくものです。

主な成果①:看護管理者の継続学習指針(第2版)

本事業では、看護管理者が常に心に留めておける数少ない目標および学習項目を定める必要があると考え、平成27年度に「看護管理者の継続教育指針」を策定して、看護管理者向けの継続教育プログラムの開発と実証に取り組んできました。実証講座を通じて、指針に沿って組織的に繰り返し学習することの重要性が確認されました。その上で「問題解決モデル」で看護職を取り巻く環境を整えた先に、「看護を担う組織として目指す姿を描き、そこに到達するまでの道筋を示す」というリーダーとしての役割の重要性が認識されました。スタッフやチームが「困っている」時には問題解決的なアプローチを、「より高みを目指す」時には、目標達成型のアプローチが看護管理者に求められます。マネジメントの核となる基本的な思考技術・態度を通して、この両方のアプローチを実現できることが、看護管理者の継続学習の核となってくると考えています。

主な成果②:看護組織の中核を担う人材を育てるマネジメント学習マップ

本事業では、継続教育指針に基づいて組織内の管理者教育をリードする臨床看護マネジメントリーダー(CNML)の育成に取り組んできました。しかし、CNMLが自施設でシステマティックかつ継続的な管理者育成および継続教育を実施していくには、より具体的な研修・トレーニング・評価に繋がる学習モデルが必要であることがわかりました。そのため、平成29年度事業では、新人から管理者に至るまで、管理的な観点から学ぶべき項目を洗い出した「マネジメント学習マップ」を策定しました。このマップは、臨床看護実践における実践者ラダーに対応する、マネジメント領域のラダー的な資料として使うことが可能です。今後は、本学習マップに沿った教材や研修プログラム等を開発し、多くの医療機関で課題となっている「次世代の看護組織のマネジメントの担い手」の育成に繋げていく活動を続けていきます。

主な成果③:臨床看護マネジメントリーダー(CNML)の養成

臨床看護マネジメントリーダー(CNML)は、所属医療機関において看護管理者の教育・育成の推進者・指導者となるとともに、看護管理者が直面する様々なマネジメント上の問題解決の支援を行う人材を指します。院内における「学びのコミュニティ」作りの担い手としても機能することが期待されます。本事業では、150名を超えるCNMLを育成しました。