PDPとは

PDPは「困りごと」から始める問題解決メソッド

皆さんは、「問題解決がうまくいかない…」と悩んではいませんか?上司や医師に「結局は何が問題なの?」「僕は何をしたらいいの?」などと聞かれて、「それがわからないから相談しているのに…」と戸惑ってしまったことはありませんか?
「これが問題だ。だからこう解決しよう」とすぐに思いつく場合、人は困ることがありません。しかし、そうした「問題」がいくつも複雑に絡み合い、すぐに思いつく解決策が通用しなくなってしまうと、何をしたらいいかわからず、初めて「困った」と感じるのです。大勢のスタッフが連携して働き、高度で煩雑な業務をこなさなければならない看護の現場においては、生じてくる「困りごと」はとりわけ複雑になります。

そんな看護管理上の複雑な困りごとを解決するため、本研究会は”Problem-Discovery Process(問題発見プロセス、PDP)”というメソッドを開発しました。複雑で大きな困りごとを解決するためには、いきなり原因や解決策を考えではいけません。まずは困りごとを解きほぐし、「この部分なら自分でも解決できそうだ」と思える「問題」を「発見」することがとても重要です。PDPは、問題を発見し、そこから解決策を導いて、すぐに取り組める具体的なアクションプランに落としこむまでのすべての過程を支援する問題解決メソッドです。

問題解決をするとき、「壮大で抜本的な解決策を設定しよう」とか、「自分一人で問題を解決しなければならない」などと気負う必要はありません。周囲の人に「困った」という気持ちを共有し、PDPのフレームワークに沿って一緒に考えれば、「今踏み出せそうな小さな一歩」を見つけることができます。そんな小さな一歩を積み重ねて、「昨日より今日は少し良くなっているな」と思える職場環境を作っていきましょう。

論理的・対話的・リフレクティブなコミュニケーションを促す設計

PDPは、「困りごと整理シート」と「行動計画立案シート」という2種類のワークシートを使いながら展開していきます。簡潔な設計ではありますが、これらのフレームワークに沿って複数人で話し合うことで、「論理的思考」「対話的な姿勢・態度」「リフレクティブな姿勢・態度」が自然と身につくようになっています。これらの3つの能力は、看護管理をするうえで基本となる非常に重要なものです。