PDP展開事例「師長とうまくコミュニケーションが取れない」

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Kさんは主任となって2年目に異動となり、地域包括ケア病棟に配属されました。
この病棟のS師長は、地域包括ケア病棟の立ち上げをリードしてきたやり手で、新しい主任に期待するレベルも非常に高いものでした。しかし、KさんはS師長の指示や依頼をなかなか正確に理解できず、次第にS師長はKさんを管理業務から遠ざけるようになりました。

K「師長とうまくコミュニケーションが取れないんです。」
聞「それには、どんな理由や背景がありますか?」
K「異動してきた直後に、ここの包括ケア病棟のことを全然知らなかったので、師長の指示や依頼をちゃんと理解できず、師長からは使えないやつだと思われているように感じます。」
聞「師長とのコミュニケーションがうまくいかないことで、どんな影響がありますか?」
K「師長が考えていることがわからず、主任としての役割を果たせていないように思います。あとは、師長に苦手意識ができてしまったので、できるだけ師長と話さなくて済むように、なんとなく避けてしまっています…。」

この状況を「困りごと整理シート」で整理してみると、以下のようになります。

聞「今うかがった話を、順序立てて整理してみました。こうやって書き出してみた時に、Kさんはどれを一番どうにかしたいですか?」
K「うーん、どれもどうにかしたいですけど…」
聞「因果関係が左から右に流れていっているので、左側の方をどうにかすれば、その右側にあるものも解決していく可能性が高いです。けれど左側にあるものをどうにもできないなら、右側の方に働きかけるのも良いですね。」
K「やはり、私が師長に苦手意識を持って避けている状態なので、まずはそこからどうにかしなければいけないと思います。」
聞「わかりました。ではKさんの『真の困りごと』を、『自分が師長に苦手意識を持っていること』に設定して、次に進んでみましょう。」

この後は「行動計画立案シート」を使って、「師長に対する苦手意識」を具体化・細分化し、一つひとつについてどうやって克服していくかを考えていくことになります。2枚目のシートの展開は、次回に紹介します。