ご挨拶

4年間に渡り、文部科学省の委託事業から任意の研究会という形に移行しながら、看護管理者の継続教育のプログラム開発に取り組んで参りました。研究を通してたくさんの管理者の方々と接することができ、本当に多くの学びと気付きを頂きました。
素晴らしい機会を頂いたことに、まずは関係者の皆様、そして研修やイベントに参加して下さった皆様に深く感謝申し上げます。

私はもともと教育学部で教員のストレスに関心を持っていましたが、大学院への進学を考えていた頃に看護師のストレスや教育に関心を持つようになり、研究に取り組みました。
当時は若い看護師のヒアリングをすることが多く、「婦長さん」と言えば凄腕のちょっと怖い存在…というイメージでしたが、看護管理者の教育や支援に関わるようになると、組織とスタッフの間に挟まれ、相談できる仲間も少ないなかで、へこたれそうになりながらもなんとか頑張っている姿が見えるようになりました。

思えばこの十数年の間に、看護師を取り巻く支援環境は(仕事自体は大変になっているものの)かなり充実してきていると感じます。しかしその分、看護管理者にかかる負担や歪みはむしろ増えているかもしれません。

本プロジェクトの会議でも「多忙で疲れている師長の姿を見て、自分も管理者になりたいと思えない中堅が多い」という指摘がありました。次世代の管理者の教育体制を整える必要があるのはもちろんですが、まずは今の管理の担い手が楽しく活き活きと働けるようにし、看護管理者を魅力的な仕事にしなければならない…そう感じさせられたのです。だからこそ、このプロジェクトで実施した研修やセミナーは、「管理者が楽しく学べること」や「管理者の気持ちが楽になること」を大切にしました。
看護管理を「難しい」「大変な」ものから、「楽しい」「希望のある」ものに変えていきたい…、そんな思いを込めてきました。

これからも、研修会、教材、WEB サイトにおける情報提供などを通じて、看護管理者が楽しく学び、困った時に互いに助け合える、そんな仕組みづくりに少しでも貢献していければと思っています。



持続可能な看護組織を考える研究会
研修講師担当
平林 慶史